The Back of the Curtain
A framework the wind builds
Posted on July 6, 2026 / Journal
カーテンの裏側
幼少期の頃、風に吹かれて、ふわっと動くカーテンやレースが好きでした。裏に隠れたりもした記憶は残っていて、何故かレースの香りを覚えています。子供時代にはカーテンというものがおもちゃと同じくらい重要だったみたいです。
窓から風が入ってくると、カーテンがふくらんでは戻ります。ただの布なのに、そのときだけ生きているように感じます。風が入り続けたからなのか、時々ふくらんだ形のままの状態が続いたりします。裏側に行きたくなる瞬間です。
一番ふくらんだ形になった瞬間に、裏へ回りたくなる。タイミングを逃すと、布は壁のように垂直になってしまいます。ちょうどいい一瞬があって、うまくいくと、膨らんでいる状態でカーテンに体が触れず裏側にいけます。子供の自分はタイミングを伺って遊んでいました。
風がカーテンをふくらませて、その一瞬だけ「裏側」という別の場所が生まれる。見えない力が、一時的に、入れる場所を作ってくれる。頼りない空間だったけれど、子供の頃はそれで十分だったみたいです。