Substance and Reflection
It was never the image alone
Posted on July 10, 2026 / Journal
物質と反射像
2023年12月、水面に映る空を撮影してから、反射像に興味が湧きました。以来、鏡や水面に映る像を撮り続けています。最初は、反射現象や反射像そのものに惹かれているのだと考えていました。現実をそのまま撮影した写真とは違う雰囲気になることに、惹かれていました。
鏡を用いて撮影を続けるうちに、気づいたことがあります。反射像だけを綺麗に撮ると、つまらない。現実をそのまま撮影することと、ほぼ同じだからです。厳密には虚像なので違いますが、構造としては近い。
それなら、何に惹かれていたのか?それを探りながら撮影を重ねて気がついたことは、鏡の傷や汚れ、鏡面の歪みが反射像に乗ると、急にそのイメージに惹かれ始めることでした。純粋な現実の像でも、反射像そのものでもなく、「反射像を成り立たせている物質と反射像」、その二つが重なった構造に惹かれていました。
興味の対象は、反射現象や反射像ではなく、この二つのレイヤーが重なっている構造だったのです。