YOSUKE SUGAWARA
Unconscious Choices
Things end up elsewhere
Posted on July 25, 2026 / Journal
無意識の視点
無意識の視点
無意識の視点

無意識の視点

帰宅した時、財布を置く場所は、玄関脇の台の上と決めています。部屋を散らかさないための、自分で設定したルールです。けれど気がつくと、財布はデスクの上や、本棚の上、あるいはダイニングテーブルの上に置いてしまっています。冬はコートのポケットに財布を入れたまま、コートをクローゼットにしまってしまい、財布を無くしたと勘違いして探すこともあります。

頭では「決められた場所」へ片付けようとしているのに、無意識に、色々な場所に置いてしまう。意識よりも先に手が動き、気がつけばいつも同じような失敗を繰り返しています。

自分のつくったルールは、いつの間にか守れていません。
同じことが、撮影の時にも起きています。

どれだけ新鮮なイメージを捉えようとしても、過去に惹かれた構造と同じイメージを撮影することもあります。意識では新しいアプローチを試していたつもりだったけれど、結局同じような視点で撮影している。街を歩いている時、目が止まる対象は毎回違うはずなのに、写真として残ったものを並べると、同じものが繰り返し現れます。

財布を置く場所を決めても、無意識は別の場所を選ぶ。新しいイメージを探していても、無意識は既に惹かれたことのある構造を選ぶ。意識が決めたことより先に、無意識のほうが決めているようです。この無意識の視点を、本当は大切にすべきなのかもしれません。